プロミスは大手消費者金融の中で最も低い金利ですが、利息の計算方法を把握していなければ、実際に支払うべき利息が、どれくらいなのか計算することも出来ません。
今回はプロミスの利息計算方法や、借入限度額に応じて変わる金利についてご紹介いたします。
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金利・利息の違いと関係をまずは確認しよう
この記事ではプロミスの金利と利息にまつわる話をしていきますが、そもそも金利と利息の違い・関係はご存知でしょうか。
2つの用語の違いは非常にあいまいで、時には同じ内容を指すこともありますが、プロミスなどの消費者金融では以下のように使い分けています。
- 金利:お金を返済するときの利息額の割合
- 利息:プロミスに支払う返済金以外のお金
つまり、低金利であれば低利息でお得といえるということですね。ただ、金利(%)を知っていても具体的な支払い額がわからないと返済計画を立てにくいので、金利を使った利息のシミュレーションがおすすめになってくるというわけです。
この利息分1年分が、キャッシングの元金の何%を占めるかの割合が、プロミスの返済でも良くつかわれる実質年率と呼ばれるものになります。
カードローンは実質年率で表記
カードローンは基本的に実質年率で表記されています。
実質年率とは、債務を一年間放置した際に発生する利息を表記したもので、毎月支払う利息ではないため注意が必要です。
プロミスなどの正規の貸金業者は実質年率で金利表示することが義務付けられており、実質年率でなければ正規の業者ではないと疑った方がいいでしょう。
金利の決まる仕組みについて
消費者金融を含めキャッシングの金利は「〇%~△%」という表示になっていますが、審査でこれが決まるわけではありません。
「え?審査の結果次第で金利が決まるんじゃないの?」と思う方も多いですが、実際30分というわずかな時間でそれぞれに個別の金利を決めるのは困難です
。
実際は、膨大なデータの中から申込者に近い利用者を例にして貸付可能な金額を決めています。
では何を基準にして金利は決まっているのでしょうか。
金利は借入限度額で決まる
私たちは消費者金融を比較する際に、よく金利と借入限度額を基準にしますよね。
実のところ、金利はこの限度額によって決まっています。
キャッシングの限度額によって、適用される金利の範囲が決まるわけです。
金利が「〇%~△%」という表記になっているのは、そのためです。
借入可能な金額には制限がある
ここまでくると、お察しの良い皆さんのことですから「じゃあ借入限度額が高いところに申し込めば、お金を多く借りられるのか」と考えているのではないでしょうか?
数字では確かにそう見えますが、実際に借りられる金額には制限があります。
消費者金融からお金を借りる場合、我々は自身の年収の3分の1以上の金額を借りることができません。
これは「総量規制」で決まっています。
もしこれ以上借りたい場合は、消費者金融ではなく銀行カードローンへシフトする必要があります。
法定金利について
消費者金融には法定金利が決められています。
上限20.0%以上で融資を行うことは禁じられており、違反した業者には厳しい罰則が待っています。
万が一、実質年率20.0%以上で融資を行う業者を見つけた際には、闇金などの違法業者と思って間違いありません。
一昔前までは、金利に関する二つの法律が存在したため、グレーゾーン金利とよばれる罰則のない違法金利が流行していましたが、現在では法律も統一されて、すべての業者が法定金利20.0%以内で融資を行っています。
金利を決めている利息制限法について
キャッシングに適用される金利は、借入限度額に応じてその上限が「利息制限法」で決められています。詳細をわかりやすく言い換えると下記の通りになります。
借入限度額 | 適用される金利の上限 |
10万円未満 | 年20.0%まで |
10万円以上100万円未満 | 年18.0%まで |
100万円以上 | 年15.0%まで |
上記を見ればわかりますが、実は借入限度額が100万円をこえない限り消費者金融では基本的に上限金利の18.0%が適用されます。
プロミスは上限金利が17.8%なので、100万円をこえない限りその他の大手消費者金融よりはお得というわけです。
プロミスの実質年率は大手消費者金融で一番安い
プロミスの実質年率で注目すべきは17.8%と上限が低いことです。
他の大手消費者金融では18.0%で設定している業者が多く、上限金利17%台は2016年12月時点でプロミスしかありません。
大手消費者金融のキャッシングと比較
業者 | 金利 |
アコム | 年3.0%~18.0% |
アイフル | 年4.5%~18.0% |
プロミス | 年4.5%~17.8% |
オリックス銀行カードローン | 年1.8%~17.8% |
プロミスは、上限金利が大手消費者金融の中では一番低いことが分かります。
また、銀行カードローンと比較した場合にも低金利となっています。
補足ですが、このように各社の金利を調べるときには、最低金利や最低~最高の幅などに目が行ってしまいがちですが、はじめて借り入れをしたときに適用されやすい上限金利(プロミスの場合は17.8%)に着目することが重要です。
一カ月50万円借りた場合利息は?
プロミスから50万円の限度額で申し込みをした場合には、17.8%の金利が設定されます。
そのため、一カ月で得発生する利息は「50万円×金利17.8%÷365日(一年間)×30日=7,315円」となります。
そのため、毎月最低でも1万円は支払いを続けなければ、なかなか元金を減らすことは出来ないでしょう。
プロミス利用時における月々の最低返済額一覧
借入金額 | 1年で返済 | 2年で返済 | 3年で返済 |
10万円 | 10,000円 | 5,000円 | 4,000円 |
20万円 | 19,000円 | 10,000円 | 8,000円 |
30万円 | 28,000円 | 15,000円 | 11,000円 |
40万円 | 37,000円 | 20,000円 | 15,000円 |
50万円 | 46,000円 | 25,000円 | 19,000円 |
当たり前のことですが、返済期間が長引けば長引くほど、トータルで支払う利息は高くなってしまいます。
そのため、支払う利息を減らしたい場合には、随時返済を行うなどして出来る限り早く元金を減らす必要があります。
また、最長返済期間は最終借入後原則最長6年9ヶ月・1~80回と設定されているため、出来る限り早期に返済するようにしましょう。
プロミスは無利息期間がお得?
プロミスには30日間の無利息期間が用意されているのもお得なポイントです。
他の消費者金融の無利息期間は、初めて契約する顧客を対象にしていますが、プロミスでは最初の無利息期間が終わってからも、ポイントを貯めることで再び無利息期間を利用できるのです。
無利息期間の利用条件とは?
プロミスでは初めての利用者を対象に30日間の無利息期間を行っていますが、初めての借り入れ日の翌日から適用されるのが特徴です。
他の消費者金融であれば、契約日の翌日から適用されることが多いですが、プロミスであれば、契約日と借り入れ日の間に空白があっても、無利息期間を無駄にすることなく利用できます。
無利息期間が適用された場合の利息は?
無利息期間が適用されると、最初のひと月分の利息が無くなるだけでなく、一回目の約定返済で元金を多く減らすことが出来るため、効率よく元金を減らすことができます。
そのため、トータルで支払う利息も大幅に減らすことが出来るのです。
たとえば、10万円を借入した場合、一回目の利息は1,483円発生します。
しかし、無利息期間の間に一万円支払いをしておけば、次回の返済では1,316円まで減らせるのです。
プロミスの金利が安い理由
SMBCコンシューマーファイナンス(プロミス)の金利が安い理由としては、消費者金融の中では審査が厳しいという点と、SMBCグループに属していることが挙げられます。
消費者金融の中では審査が厳しい?
大手消費者金融であるアコムの審査通過率は50%近く、アイフルでも40%台後半となっています。
一方、プロミスでは40%台前半となっており、大手消費者金融の中では一番審査が通りにくいといえるでしょう。
しかし、返済リスクを減らすことによって、全体の金利を引き下げることもできるため、審査に通った顧客には大きなメリットがあります。
また、審査が厳しいといってもプロミスに特別な条件があるわけではなく、安定した収入があり、他社からの借入が少ない方であれば審査には十分通ります。
SMBCグループだから資金調達が簡単
プロミスを運営するSMBCコンシューマーファイナンスは、SMBCグループの子会社です。
そのため、アイフルなどの独立した消費者金融業者と比べて、資金調達が容易であるというメリットがあるのです。
消費者金融の金利が高い一番の理由は、資金を銀行から調達する際にかかる利息なので、低金利で銀行から資金調達できるプロミスの金利は安いのです。
カードローンの金利計算方法
カードローンの金利は実質年率で表記されているため、そのまま単純に%で計算したのでは、一年間経過した際の利息しか計算できません。
そのため、利息を計算する際には、一年間で発生する利息から一日あたりの利息を計算し、利用日数でかけることが求められます。
【公式】借入額×実質年率÷365日×利用日数=月に発生する利息(※うるう年は366日で計算)
法定金利で10万円の融資を受けた場合の利息
10万円の融資を法定金利20.0%で借りた場合には、まず10万円借りた際の実質年率を計算します。
①10万円×20.0%=2万円
次に、発生した利息から一日あたりに発生する利息を計算します。
②2万円÷365日=54.79452054……円
最後に利用した日数を計算して、一カ月あたりの利息を計算します。
③54.79452054……×30日=約1,643円
このように、法定金利で10万円借入した場合には、一カ月で1,643円の利息が発生することになります。
法定金利で融資を行う業者はめったにないので、実際に融資を受ける場合の利息はもう少し安くなります。
プロミスから10万円を借りた場合の利息
プロミスでは、初めの30日は無利息期間が適用されるため、通常の利息計算とは大きく異なります。
無利息期間の間に返済しておくことで、それ以降発生する利息も少なくなるのです。
今回は、2万円返済した場合に発生する利息の違いをご紹介します。
借入額10万円/金利17.8%/返済額2万円/無利息期間アリ
【1カ月目】
利息 | 無利息期間のため利息なし |
返済額 | 2万円 |
残高 | 8万円 |
【2カ月目】
利息 | 1,170円(8万円×17.8%÷365日×30日) |
返済額 | 18,830円(2万円-1,170円) |
残高 | 61,170円 |
借入額10万円/金利17.8%/返済額2万円/無利息期間ナシ
【1カ月目】
利息 | 1,463円(10万円×17.8%÷365日×30日) |
返済額 | 18,537円(2万円-1,463円) |
残高 | 81,463円 |
【2カ月目】
利息 | 1,191円(18,537円×17.8%÷365日×30日) |
返済額 | 18,809円(2万円-1,191円) |
残高 | 62,654円(81,463円-18,809円) |
このように、たった二ヶ月で、無利息期間のあるのと無いのでは、1,484円の差が生まれることが分かりました。
また、借入残高が減れば減るほど発生する利息は減っていくため、最終的には更に差は広がっているでしょう。(※プロミスの無利息サービスの利用には、メールアドレス登録とWeb明細利用の登録が必要)
利息の支払いをできるだけ安く済ませるには
皆さんもご存じのことかと思いますが、利息の支払いをできるだけ安くするには出来るだけ早く返済をするほかありません。
しかし毎月の返済額を見ると「なんだこれくらいの返済を続ければいつか完済できるのか」と思ってしまって、なかなか行動に移すことが出来ない人が多くいらっしゃいます。筆者もどちらかと言えばそっち側の人間なので気持ちはわかります。
ですから現状を脱却するためには、危機感を持つところから始めなければいけません。
返済期日よりも前に振込できるの?
残高スライド元利定額返済方式で返済を続けていたら、全額返済まで物凄い時間が掛かってしまいます。
「本当はもっと返せるけど返済方式で決まっているし…」と思っているのであれば、いつでも返済することができます。
返済期日よりも前に返済した分は、1回目は次回の期日にあてられますが、2回目以降は利息を日割りにして返済が可能です。
本当はもっと返せるのに期日を律儀に守るメリットはまったくないので、気にせず余裕のある分はどんどん返済にあてて早期完済をした方が、結果的に利息をおさえられます。
プロミスを高い金利で早く返済するためには?
消費者金融の金利は、銀行と比べ高いです。消費者金融の平均が4.0~18.0%程度だとすると、銀行は4.0~14.0%程度です。
少額キャッシングだと上限金利が適用されるため、普通に返済をしていると利息が増えて、銀行よりも完済に時間がかかってしまいます。
そのため、まずは返済方式の仕組みから理解して、「どのように返済したら早く完済できるのか」を知ってほしいと思います。
「残高スライド元利定額返済方式」とは
プロミスは「残高スライド元利定額返済方式」を採用しています。これは利用者の借入残高に応じて、毎月の返済額が変動する返済方式です。
具体的には下記の通りです。
借入残高 | プロミスでの月の返済額 |
30万円以下 | 残高×3.61%(1,000円未満切り上げ) |
31万円~100万円以下 | 残高×2.53%(1,000円未満切り上げ) |
101万円以上 | 残高×1.99%(1,000円未満切り上げ) |
このように返済の負担がないよう自動的に調整してくれる一方で、返済ペースはゆっくりになってしまう面があります。
結果として、返済期間が長引いてしまって利息が増えてしまうわけです。
返済期日よりも前に振込できるの?
残高スライド元利定額返済方式で返済を続けていたら、全額返済まで物凄い時間が掛かってしまいます。
「本当はもっと返せるけど返済方式で決まっているし…」と思っているのであれば、いつでも返済することができます。
返済期日よりも前に返済した分は、1回目は次回の期日にあてられますが、2回目以降は利息を日割りにして返済が可能です。
本当はもっと返せるのに期日を律儀に守るメリットはまったくないので、気にせず余裕のある分はどんどん返済にあてて早期完済をした方が、結果的に利息をおさえられます。
大事なのは返済できるときに返済すること
早く完済するためには、期日までの決まった金額だけではなく、他にも返済にお金をあてることです。
つまり、残高スライド元利定額返済方式に従うだけでなく、自分のペースでも返済をしてほしいということです。
そのためには、毎月の決められた返済額より多くの金額を返済する必要があります。
設定された金額以上の返済も可能なので、ご自身の懐事情と相談して返済ペースを早めていきましょう。
プロミスを利用する上での注意点
ここまで、プロミスの返済で損をしないために、金利や利息をお得に利用する方法を紹介しました。
ここからは、プロミスを安全に利用する上で注意してほしいことを解説していきます。
せっかくお得に利用していたからといって、延滞などでペナルティを受けてしまったらかえって損です。ルールはしっかりと守って利用するようにしましょう。
以前から借りている場合は過払い金に要注意
2018年1月現在、プロミスの金利は「4.5%~17.8%」となっていますが、ずっと前からこうだったわけではありません。
2006年以前は今よりも高く、およそ25%ほどの金利で貸付を行っていました。そのため、現在の金利と差があることになります。
このような場合、利用している金融機関に払い過ぎた利息(=過払い金)を請求することができます。
過払い金は弁護士事務所へ相談しよう
過払い金の請求は、基本的に弁護士に代理人となってもらい、利用先の貸金業者と交渉をしてもらいます。
弁護士への相談は基本無料としているところが多いので、まずは法律相談事務所を相談してみることをおすすめします。
報酬は完全成果型が中心で、回収できた過払い金の20%程度を報酬金としているところが多いです。
過払い金請求の注意点
過払い金請求は法的手続きの1つですが、利用者の正当な権利であることから信用情報に記録が残りません。
そのため、キャッシングを利用しようと思えばまた利用することが出来てしまいます。
過払い金で〇十万円の払い過ぎたお金が戻ってきても、借り過ぎればまた利息が増えていってしまいます。
一度完済したら、今一度ご自身のお金について考え直すとともに、できればキャッシングに頼らない生活を送りましょう。
絶対に遅れちゃダメ!返済の延滞について
金利や利息の話以前の問題として、「返済が遅れてしまったらどうなるの?」ということにも危機感を持ってほしいと思います。
友人間のお金の貸し借りと違い、プロミスは業務としてお金を貸しているので、返済が遅れればもちろんペナルティが存在します。
そこで、そのペナルティがどれくらい重いものなのか、他にどのような影響を及ぼすのか、これらについてご説明いたします。
遅延損害金は通所の利息よりも高い!
期日までに返済が間に合わない場合、遅延損害金を支払わなければいけません。
遅延利率は17.8%の金利よりも高く「20.0%(実質年率)」もします。そのため、利息もマシマシで増えていってしまいます。
延滞した日数分だけ遅延損害金が発生してしまうので、もし期日を過ぎてしまった場合は来月の期日を待つのではなく、早急にプロミスへ返済の連絡をするようにしましょう。
ちなみに、返済の延滞が2か月以上続いたり複数回遅れてしまったりすると、信用情報に事故情報として記録されてしまう可能性もあります。
信用情報ってなに?
信用情報機関が記録している個人が利用した金融機関との取引記録全般のことです。
プロミスを含めキャッシングやローンを扱う会社は、申込者を審査する際に必ず信用情報機関に照会をして、申込者の過去の記録を確認して審査をしています。
皆さんが想像している「ブラックリスト」というのは、この機関に記録された金融事故情報のことを指します。実際にそういったリストがあるわけではありません。
上記で説明した「複数回あるいは長期間にわたる返済の延滞」や「提出書類のねつ造」「個人情報の偽造」「債務整理」などが事故情報にあたります。
詳細は「保管期間は6ヶ月~5年!3種類の信用情報について」こちらのページでもご確認いただけます。
ブラックリストが気になります!
「事故情報って何ですか?私、気になります!」という方も少なくはないはずです。
過去に思い当たる節があるのであれば、それらの情報が記録されている限り今後の審査に悪影響を及ぼします。
事故情報に関しては、記録されてから少なくとも5年経たないと消されないので、その間はありとあらゆるローンの審査が不安になってしまうわけですね。
そんな信用情報ですが、実は個人が自分で照会することも可能です。
手数料1,000円程度で簡単に取り寄せることができるので、ローンへ申し込むのに変な情報が残っていないか不安な場合は確認してから申し込むことをおすすめします。
ルールを守ってお得にプロミスを利用しましょう!
ここまでプロミスの利息や金利について解説しましたが、重要な点は以下の通りです。
- プロミスは他社に比べて低金利
- 30日間無利息サービスがお得!
- 残高スライド方式はお得だが、使い方を要チェック
延滞などに気をつけながら、計画的かつお得にプロミスを利用していきましょう